Rust開発環境の構築
Rustでプログラミングを始めるための環境を整えましょう。
必要なもの
- Rust本体(rustup経由でインストール)
- テキストエディタ(VS Codeを推奨)
Rustのインストール
macOS / Linux の場合
ターミナルを開いて、以下のコマンドを実行します:
curl --proto '=https' --tlsv1.2 -sSf https://sh.rustup.rs | sh
インストール中に選択肢が表示されたら、1(default)を選んでEnterを押します。
インストール完了後、ターミナルを再起動するか、以下を実行:
source $HOME/.cargo/env
Windows の場合
- https://rustup.rs にアクセス
- 「RUSTUP-INIT.EXE」をダウンロードして実行
- 画面の指示に従ってインストール
インストールの確認
ターミナル(またはコマンドプロンプト)で以下を実行:
rustc --version
バージョンが表示されれば成功です:
rustc 1.XX.X (xxxxxxxx 2024-XX-XX)
インストールされるツール
rustupをインストールすると、以下のツールが使えるようになります:
| ツール | 役割 |
|---|---|
rustup | Rustのバージョン管理 |
rustc | Rustコンパイラ |
cargo | パッケージマネージャ・ビルドツール |
rustup
Rust本体のバージョンを管理するツールです。
# Rustを最新版に更新
rustup update
# インストールされているバージョンを確認
rustup show
rustc
Rustコンパイラです。ソースコードを実行ファイルに変換します。
# 単一ファイルをコンパイル
rustc hello.rs
cargo(重要)
Rustの「パッケージマネージャ」兼「ビルドツール」です。実際の開発ではcargoを使います。
# 新しいプロジェクトを作成
cargo new my_project
# プロジェクトをビルド
cargo build
# プロジェクトを実行
cargo run
# コードをチェック(コンパイルはしない)
cargo check
エディタの設定(VS Code)
VS Codeのインストール
- https://code.visualstudio.com からダウンロード
- インストーラを実行
Rust拡張機能のインストール
VS Codeを開いて:
- 左のサイドバーで拡張機能アイコン(四角が4つ)をクリック
- 「rust-analyzer」を検索
- 「Install」をクリック
rust-analyzerは以下の機能を提供します:
- コード補完
- エラーのリアルタイム表示
- 型情報の表示
- コードジャンプ
動作確認
環境が正しく設定されたか確認しましょう。
1. プロジェクトを作成
cargo new hello_rust
cd hello_rust
2. 生成されたファイルを確認
hello_rust/
├── Cargo.toml # プロジェクトの設定ファイル
└── src/
└── main.rs # ソースコード
Cargo.tomlの中身:
[package]
name = "hello_rust"
version = "0.1.0"
edition = "2021"
[dependencies]
src/main.rsの中身:
fn main() {
println!("Hello, world!");
}
3. 実行
cargo run
以下が表示されれば成功です:
Compiling hello_rust v0.1.0 (/path/to/hello_rust)
Finished dev [unoptimized + debuginfo] target(s) in 0.XXs
Running `target/debug/hello_rust`
Hello, world!
トラブルシューティング
「command not found: cargo」と表示される
ターミナルを再起動するか、以下を実行:
source $HOME/.cargo/env
それでも動かない場合は、~/.cargo/binがPATHに含まれているか確認:
echo $PATH | grep cargo
VS Codeでrust-analyzerが動かない
- VS Codeを再起動
cargo buildを一度実行してから確認- rust-analyzer拡張機能を再インストール
コンパイルが非常に遅い
初回のコンパイルは依存関係のダウンロードとビルドがあるため遅いです。2回目以降は速くなります。
まとめ
- rustup: Rust本体のインストール・更新
- cargo: プロジェクト管理・ビルド(これを主に使う)
- VS Code + rust-analyzer: 快適な開発環境
環境構築は最初だけです。一度設定すれば、あとはコードを書くことに集中できます。
確認テスト
Q1. Rustプロジェクトの作成・ビルド・実行に主に使うツールはどれ?
cargo new)、ビルド(cargo build)、実行(cargo run)などを行います。
Q2. cargo new my_project を実行すると何が作成される?
Q3. cargo new hello → cd hello → cargo run を実行すると何が表示される?
Q4. error: could not find Cargo.toml というエラーの原因は?
cd プロジェクト名でプロジェクトディレクトリに移動してから実行しましょう。
Q5. Rustのバージョンを最新に更新するコマンドは?
rustup updateでRustを最新版に更新できます。
次のドキュメント: 05_first_program.md