4.7 ページとコンテンツのディメンション

ページパスやタイトル、ランディング ページの見方を学びます。
基礎書籍換算 約 10 ページ

この章で学ぶこと

  • ページパス、ページ タイトル、ページの URL の違い
  • セッションの入口を表すランディング ページ
  • ページをグループにまとめるコンテンツ グループ
  • URL のクエリ パラメータの扱い
  • ページ単位で比較するときの注意点

ページパスとページ タイトル

ページを表すディメンションには、いくつかの種類があります。

ディメンション内容例
ページの場所ページの URL 全体(page_location)https://www.example.co.jp/blog/ga4/?ref=top
ページパスとスクリーン クラスURL のドメインより後ろの部分(クエリ パラメータを除く)。アプリではスクリーン クラス/blog/ga4/
ページパス + クエリ文字列とスクリーン クラスドメインより後ろの部分(クエリ パラメータを含む)/blog/ga4/?ref=top
ページ タイトルとスクリーン名ページの <title>。アプリではスクリーン名GA4 の基本 | サンプル株式会社
ホスト名URL のドメイン部分www.example.co.jp

標準レポートの「ページとスクリーン」では、初期状態で「ページ タイトルとスクリーン クラス」が表示されています。表の左上のディメンション名をクリックすると、「ページパスとスクリーン クラス」などに切り替えられます。

パスとタイトルのどちらを使うか

観点ページパスページ タイトル
一意性1 つの URL に 1 つ。確実にページを特定できる同じタイトルのページが複数あることがある
わかりやすさURL を見ても内容がわからないことがある人が読んで内容がわかる
変更の影響URL を変えると別のページとして扱われるタイトルを変えると別の行として扱われる
おすすめの用途分析や集計の基本報告書などで内容を伝えるとき

ポイント 分析には ページパス を使うのがおすすめです。タイトルは、記事を更新して変えたときに別の行に分かれてしまったり、「お問い合わせ | 株式会社〇〇」のように複数のページで同じタイトルを使っていたりすることがあるためです。報告書では、パスとタイトルを並べて表示すると伝わりやすくなります。

複数のドメインがある場合

クロスドメイン測定で複数のドメインを 1 つのプロパティで計測している場合、ページパスだけでは、どのドメインのページかがわかりません(両方のドメインに / や /contact/ がある場合など)。その場合は、「ホスト名」をセカンダリ ディメンションに追加して区別します。

ランディング ページ

ランディング ページ は、セッションの 最初に表示されたページ です。ユーザーがサイトに「着地」したページという意味で、セッション スコープのディメンションです。

ディメンション内容
ランディング ページセッションの最初のページのパス(クエリ パラメータを除く)
ランディング ページ + クエリ文字列セッションの最初のページのパス(クエリ パラメータを含む)

ランディング ページでわかること

ランディング ページは、入口としてのページの力 を評価するのに使います。

見る指標わかること
セッション数どのページが多くの訪問の入口になっているか
エンゲージメント率そのページから入った訪問が、サイトに関わってくれたか
セッションあたりの表示回数そのページから、ほかのページに回遊してくれたか
キーイベント数 / キーイベント率そのページから入った訪問が、成果につながったか

たとえば、ブログの記事 A と記事 B が同じくらいのセッション数の入口になっていても、記事 A から入った訪問は問い合わせにつながり、記事 B から入った訪問はすぐに離脱しているかもしれません。その場合、記事 B には問い合わせへの導線を追加する、という改善が考えられます。

ポイント 標準レポートの「エンゲージメント」→「ランディング ページ」で、ランディング ページごとの指標を確認できます。広告やメールのリンク先のページの評価にも使えます(第 5 部)。

(not set) のランディング ページ

ランディング ページに (not set) が表示されることがあります。これは、セッションの中で page_view が記録されなかったセッション(ページの表示前にほかのイベントだけが送られた、セッションのタイムアウト後にタブに戻ってきてイベントだけが送られたなど)で起こります。少数であれば気にする必要はありません。

コンテンツ グループ

コンテンツ グループ は、ページをカテゴリなどの単位でまとめて集計するためのディメンションです。

たとえば、メディアサイトで「GA4 の記事」「SEO の記事」「広告の記事」のように、カテゴリごとのアクセスを見たい場合、ページごとの数値を手作業で合計するのは大変です。コンテンツ グループを設定しておけば、レポートで自動的にグループごとに集計されます。

設定方法

コンテンツ グループは、content_group パラメータをページビューと一緒に送ることで設定します。

gtag('config', 'G-XXXXXXXXXX', {
    content_group: 'blog_ga4',
});

GTM を使っている場合は、Google タグの設定に content_group パラメータを追加し、値をページの URL やデータレイヤーから設定します(第 9 部)。

コンテンツ グループの設計例

サイトの種類グループの例
BtoB サイトtop、product、case_study、blog、pricing、contact
EC サイトtop、category、product_detail、cart、checkout、mypage
メディアサイト記事のカテゴリ(parenting、education、health など)
採用サイトtop、job_list、job_detail、interview、entry

注意 コンテンツ グループは、設定した時点以降のデータにしか反映されません。また、URL の構造がきれいに分かれているサイト(/blog/、/products/ など)であれば、コンテンツ グループを設定しなくても、探索レポートでページパスの先頭部分でフィルタしたり、カスタム チャネル グループのように分類したりして集計できます。

クエリ パラメータの扱い

URL の ? 以降の部分を クエリ パラメータ(クエリ文字列)と呼びます。

https://www.example.co.jp/products/?category=shoes&sort=price&utm_source=newsletter
                                    └───────────── クエリ パラメータ ─────────────┘

クエリ パラメータには、次のような種類があります。

種類例ページの内容への影響
絞り込み・並び替えcategory=shoes、sort=priceある(表示内容が変わる)
計測用utm_source=...、gclid=...、fbclid=...ない
検索q=ga4ある
セッション管理などsid=abc123ない

パスでまとめて見る

「ページパスとスクリーン クラス」はクエリ パラメータを含まないため、/products/?category=shoes も /products/?utm_source=newsletter も、/products/ として 1 行にまとめられます。通常の分析ではこちらを使うのがおすすめです。

クエリ パラメータ込みで見たい場合(絞り込みの条件ごとに比べたいなど)は、「ページパス + クエリ文字列」を使います。ただし、値の種類が非常に多くなるため、「(other)」が発生しやすくなります(第 3 部)。

注意 クエリ パラメータに、メールアドレスや会員 ID などの個人情報が含まれていると、page_location として GA4 に送られてしまいます。フォームの送信後に ?email=... のような URL に移動していないかを確認しましょう(第 11 部)。

ページ単位で比べる注意点

ページごとの数値を比べるときは、次の点に注意しましょう。

1. ページの役割が違うものを比べない

トップページと記事ページ、商品一覧ページとカートのページでは、役割がまったく異なります。エンゲージメント時間やキーイベント率を、役割の違うページどうしで比べても意味がありません。コンテンツ グループなどで 同じ役割のページどうし を比べましょう。

2. 流入元の違いを考慮する

同じ種類のページでも、流入元によって数値は大きく変わります。たとえば、検索から来る人が多い記事と、SNS から来る人が多い記事では、エンゲージメント率が違って当然です。ページの評価に迷ったら、チャネルをセカンダリ ディメンションに追加して比べてみましょう。

3. 期間をそろえる

公開日が異なる記事どうしを比べる場合、公開直後の数値と、公開から 1 年たった記事の数値を同じ期間で比べると不公平になります。「公開から 30 日間」のように、そろった条件で比べる工夫が必要です。

4. 数値が少ないページは判断しない

表示回数が少ないページの平均値やキーイベント率は、たまたまの数人の行動で大きく変わります。一定以上の表示回数があるページに絞って判断しましょう(第 9 章)。

まとめ

  • ページを表すディメンションには、ページの場所(URL 全体)、ページパス、ページ タイトルなどがあり、分析にはページパスがおすすめ
  • ランディング ページは、セッションの入口としてのページの力を評価するのに使う
  • コンテンツ グループで、ページをカテゴリなどの単位でまとめて集計できる
  • クエリ パラメータは「ページパスとスクリーン クラス」では除かれる。個人情報が含まれないよう注意する
  • ページ単位で比べるときは、役割・流入元・期間・データ量をそろえる

次の章では、ユーザーの地域・年齢・デバイスなど、属性やテクノロジーに関するディメンションを見ていきます。